作成者:rin様
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作成日:2013-08-03 15:51
以前の記事「初心者による物理演算破たん対策~」では、
非表示モデルによる物理演算の破たんをご紹介しました。
今回は「再生速度の調整による物理演算対策」について、
初心者が初心者なりに頑張った様子を記載しておこうと思います。
前回問題とした動画を修正していたところ、
動きが早い個所では他の対策が必要であることがわかりました。
モデルさんがくるっと勢いよくターンすると、
服の裾が開きすぎて腕等を貫通してしまいました。
今回はこの対策として
「モーションの速度を1/2倍にして、編集で再生速度を2倍にする」
という方法を試してみました。
ここでいう「モーションの速度」とは、
MMD上でモデルにモーションを読み込み再生させた時の再生速度のこととしています。
「モーションの速度を1/2倍」とは「通常の再生速度の半分の速度」という意味になります。
まず、MMD上でモーション速度を変更して再生した際の服の様子を比較してみます。
モーション速度を1/2倍(図の右側)にすることで、
服の裾の動きを抑えることができました。
しかし、このままで avi ファイルへ出力して動画に使うと
この部分だけゆっくり動いてしまうので、
編集の際に再生速度を2倍にすることで普通に動いているように見せます。
実際にモーションの速度を「変更なし」と「1/2倍へ変更」したものを
avi に出力して比較した動画がこちらになります。
動きの速い個所における物理演算の破たんには、
再生速度の調整が有効であることが確認できました。
と、ここまで書いてきましたが、
主は「モーション速度の変更」の方法が分からず四苦八苦しました。
以下は備忘録的に、主が行ったモーション速度の変更について書いておきます。
モーション速度の変更 ⇒ フレームの拡大縮小
【方法】
①モデルのボーンを選択した状態でフレームの範囲選択
②拡大縮小で任意の数値を入力
今回はモーション速度を1/2倍(半分)にしたかったので、
拡大縮小の数値は「2.0」としました。
再生速度を通常の半分にするためフレーム上のキーの間隔を2倍にしました。
たとえば、再生時に30フレーム(1秒)で行う動作に対してキーの間隔を2倍にすると
60フレーム(2秒)で動作することになり、
再生した際には2倍の時間をかけてゆっくり動いているように見えます。
下図はMMD上ですべてのボーンを選択した状態から345~370フレームを範囲選択し、
拡大縮小にて「2.0」を指定した結果です。
選択範囲の開始位置345フレームから5フレーム離れた位置にあったキーが、
2倍の10フレーム離れた位置に移動していることがわかります。
主は以下の手順で動画を作成しました。
1.ベースとなる動画を作成(モーション修正、カメラワークまで完了)
2.1.で作成したpmmをコピー
3.コピーしたpmmファイルで、0フレームから最後のフレームまで選択し2倍に拡大
これを動画に登場するすべてのモデルへ実施
4.1.の動画作成時にあらかじめ確認しておいた箇所を、
3.のファイルから分割で avi 出力
5.出力された動画を編集でつなぎ合わせ+速度の調整をして完成
※今回の動画は全てのシーンを1つのpmmファイルで実現しているため、
上記の方法で対応できました。
上記の方法でモーションの速度変更は比較的容易に実現できたのですが、
以下の問題もありました。
①選択した範囲以外は拡大縮小されない
選択された範囲より後ろにキーが打ってある場合、
拡大することでキーが重なってしまう可能性があります(下図の黄色い枠内)
②カメラ・表情では拡大縮小できない???
主のやり方が悪いのかもしれませんが…
カメラと表情では拡大縮小ができませんでした。
なので、体をゆっくり動かすようにしても口だけは普通にパクパク動いていたり、
モデルの動きとカメラワークがずれてしまったので、
avi 出力時にはカメラだけ手で打ち直しました。
何かいい方法があれば教えてくださいm(__)m
まだまだMMDには不慣れなので、
無駄なことや的外れなところもあるかと思いますが、
その際にはコメント等でお知らせいただけると幸いです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
上記で修正した動画をうpしました⇒sm21504196
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