作成者:rin様
ニコニコユーザーページ:https://www.nicovideo.jp/user/6656962
作成日:2013-07-04 14:19
はじめまして。
MikuMikuDance(MMD)での動画作成初心者の rin と申します。
今回、「初心者による物理演算破たん対策」と題して、
非表示モデルによる物理演算破たんとその対策を、
自作動画をもとに検証と実践した内容を記事としました。
初心者だからこそ気づかなかった原因と、
初心者でもできる対策についてです。
この記事を書くきっかけとなり、また対策の内容を勉強させていただいたのは
のののPのブログ記事
です。丁寧な解説がとてもわかりやすいので、特に初心者の方にお勧めです。
本記事の内容は3つに分けて投稿しています。
「その1」:非表示モデルによる物理演算破たんと対策
「その2」:上記対策の問題点とその対策
「試してみた」:のののPのブログ記事を試してみました
1.非表示モデルによる物理演算破たんとは?
これは、実際に私が投稿した動画の画像です。
向かって右側のモデルの服の裾が「あらぶって」おります。
本来であれば、このように服がモデルの体を貫通することは滅多にありません。
今回はこの状態を「物理演算の破たん」として扱います。
MMDでこの箇所を確認すると…
非表示となっているモデルが問題となったモデルと重なって配置されていました。
実際には該当モデルの「表示」のチェックを外しているので、
このモデルが動画再生時に見えることはありません。
しかし、「見えていない」と「存在しない」は違います。
この基本的なことを見落としていたために、
動画再生時には右側のモデルの服の裾は非表示モデルの腕に押され(干渉)、
体を貫通してバサバサとあらぶってしまったものと考えられます。
2.対策
のののPのブログに記載されていた対策
「同じ場所にモデルを置かない」
を実践したいと思います。
演出上、この非表示になっているモデルが表示されるのは 3855フレームからなので、
0~3854フレームまでは他モデルと干渉しない場所へ、
「全ての親ボーン」の位置を変更して移動させます。
このモデルが表示されるまでカメラに映らないように、
「全ての親」と一緒に表示のチェックをオフにして
0フレーム と 3584フレームにキーを登録しました。
この状態で avi ファイルへ出力を行い再生してみた結果…
服は体を貫通することなく、物理演算の破たんが解消されたことが確認できました。
のののPの記事にもありますが、
実際に非表示モデルの親ボーン位置移動では問題が生じます。
次の記事はその問題点と対策を検証したいと思います。
干渉する存在がいないので、破たんがなくなるのは当然といえば当然のことですね。
私にはその原因がわからず、
服のボーンを調整したりと試行錯誤を繰り返したのですが、
見当違いな対策は意味もなく、結果、服の物理演算が破たんしたまま
投稿してしまいました…この点について大変深く反省しています。
この反省と自戒の意味を込めての今回の記事を作成させていただきました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
【お借りしたもの】
モデル:オッティー様、AZ様
ステージ:mato様
モーション:スタイリッシュP
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